こころの声はかく語りき

それは恋とか愛とかの類いではなくて。ただひたすらに君がすき

私の好きな人はアイドルであり小説家っていう話。

‪昨年、チュベローズで待ってるが出て、まあそれに関しても色々あって..タイプライターズ見て、クラウド読んで....色んな気持ちがこみ上げてしまったから心の声を一回吐き出したい。私、めんどくさいオタクだし、優しい言葉とか一切書けないしこれから結構勝手なこと言います。おまえ何言ってんだよ?!って思った方はページを閉じてください。

 
私の好きな人はアイドルであり、小説家です。もう一度言います、アイドルであり、小説家です。5冊も小説を出してるけど、彼は昔から自分が小説家だって積極的に認めようとしない謙虚すぎる方なんです。しかし、5冊目を出してやっと自分のことを「自称作家」とか「本を書いてる人」じゃなくて、「小説家」ってちょっとだけ認めるようになった。それを聞いて本当にすごく嬉しかった。あの時多分冗談交じりに言ったと思うんだけど、それでも泣きそうなくらい嬉しかったよ。‬だって、加藤さんは小説家ですもん。自信持って自分は小説家だって言って欲しい。
 
もちろん、加藤さんは「小説家」という肩書が欲しくて書いてるわけじゃない。それは何年も前から知ってた。
自分は賞を取ってから小説家デビューしたわけじゃなくて、ジャニーズだから書かせてもらって、本まで出させてもらってるから、あくまでも「自称作家」(ニュアンス)って加藤さんはいつも言ってる。うん。知ってるよ。
書き始めたきっかけもね、多分もうちょっと複雑なんだけど今はそれをくわしく語りたくない。一言でいうと、その時のNEWSを守りたかった、居場所と武器が欲しかったから。このような純粋な気持ちで書き始めたんだよ加藤さんは。
ピンクとグレーが出た時、「どんだけ才能を見せびらかしたいんだよ?」と、私はこんなコメントを見てしまった。あの時の悔しさは今でも鮮明に覚えてる。才能を見せびらかしたくて書いたわけじゃない、むしろピンクとグレーを書いてたあのごろの加藤さんにはそんな余裕がなかった。何も知らない人からの心ない言葉を見て本当に悔しくて仕方がなかった。いつか認めてもらって、その人たちを黙らせたい。と密かに思い続けている。
作家デビューして6年目に入り、今も加藤さんはただ書くのが楽しくて、面白いことを書きたいっていう純粋な気持ちで書き続けてる。その純粋な気持ちをいつまでも忘れないでほしい。
 
私はNEWSや加藤さんのことになるとすごく自信がなくて、すぐ心配になってしまう。だって彼らはびっくりするくらい人間だから。
去年の少年倶楽部プレミアムで、ゲッターズ飯田さんに加藤さんの本は賞を取るよって言われてそれを意識してしまうんじゃないかってずっと心配してた。しかし、今年の年始に放送されたタイプライターズを見て、「売れるために作ってはいけない」と加藤さんはちゃんとわかってると知ってやっと安心した。
 売れるために書いてはいけない、賞をとるために書いてはいけない。物書きにとって、書く楽しさは絶対に忘れてはいけないと思う。この本は何のために書いたのか、どんな気持ちで書いたのか、読者にはちゃんとわかるし、作者が本を書いてる時の心境は少なからず本に込められてるから。もし、もしもの話なんだけど、加藤さん、書くことが少しでも義務みたいになってしまった日が来て、楽しいと思わなくなって来たら、すぐに書くのやめてほしい。私は本を出してる加藤さんが好きなわけじゃなくて、書くことが楽しいと思ってる加藤さんが好きだから。
 
でも、加藤さん賞取って欲しい。とは思ってるよ。

私はNEWSが10周年を迎えたその年に「NEWSに実現して欲しいこと」を手帳に書いた。全部で20個くらいあって、そのひとつが「加藤さんの本が賞を取ること」だった。でも実は、賞を取ってほしいというか、それによってちゃんと認めてもらって、書くことに自信を持ち続けてほしいから。そして何より、自分は小説家だって認めてほしいから。勝手なこと言いますが、めちゃくちゃ売れなくてもいい、ちゃんと認めてもらってほしいんだ。

 
加藤さんはアイドルをやりながら小説を出してるから非常に微妙な立場にいる。そして私たちもそう。「加藤さんの小説面白いよ」って言っても、「あ、はいはい。シゲ担ね。」って信じてもらえない。
去年、チュベローズで待ってるが出て間もない頃に、学校の先生と友達何人と私が本好きって話になって、おすすめの本聞かれて、チュベローズで待ってる面白いよ〜って言ったら、興味を持ってくれたからつい嬉しくなって表紙を検索して見せたら、作者は?って聞かれて、「加藤シゲアキっていう、まあジャニーズのアイドルなんだけど、小説も書いてるんですよ」って言ったら「あ、、。」「まじ?ジャニーズって本書けんの?wwww」みたいな反応が来て、なんかものすごくなめられた気がして仕方がなかった。先生も友達も悪気はなかったってわかってるよ、ただただ悔しい。ジャニーズだからなに?アイドルだからなに?本を出してはいけないの?って思ってしまう。
もう何回も言ったと思うが、私はシゲ担であることを誇らしくて仕方がない。なんなら人生の自慢の欄に「加藤シゲアキのファンであること」って書きたいくらい自慢してるの。でも、加藤さんが本を出して、私は初めて‪シゲ担っていう身分ちょっと「邪魔」だなぁって思ってしまった。私がシゲ担じゃなかったらもっと説得力があるかもしれない。私がシゲ担じゃなかったら、もっとたくさん読んでもらえたんじゃないかな?って。私はファンだから褒めてはいけないのかな。本当に面白いから面白いって言っただけなのに..。好きなアイドルの作品だったら何でも好きって思われてるのかな、、違うのに、、。なんで私の好きを否定するの?とそんなことばっか考えてしまう自分が嫌だった。でも、ちゃんと面白いものはいつか見つかるし認めてもらえる、私は何を焦ってんだ??って自分がバカらしくも思えた。
 
私、話題作とかは一通りチェックするけど、好みじゃない本はたとえ賞を取った作品だとしても絶対自ら読まない。いくら評判が良くても、好きな作家さんが書いたとしても、好みじゃない本を無理して読むのは作者にも作品自体にも失礼だと思う。おすすめの本を友達に貸す前も「もし好みじゃなかったら絶対に無理して読まないでね!それだけは約束して?」って何回も友達に言ってから貸してる。だって無理して好みじゃない本を読むのは辛いから。
私は本において、作者よりも好みの内容と書き方であるかどうかを何より優先する。正直今まで加藤さんが書いた小説、短編小説、エッセイ、私は全部読んだんだけど、好きじゃない作品はいくつもあった。どれかは言いませんが、一回読んだだけで「これ、もう読まないかな」ってすぐ棚にしまってしまう作品もあるし、好きすぎて一時期ずっと持ち歩いて、何十回も読み返した作品もあるし、たまにその中のワンフレーズや一章が読みたくて棚から引っ張りだしてそこだけ読み直す作品もある。でも、好きじゃない作品は作品名すら覚えてない。たとえそれが加藤さんの作品であっても。そこに関しては一本好きとしてちゃんと理性を保ててるつもり。
 
書くのが楽しいから、面白いものを書きたいから、加藤シゲアキの本を心待ちしてる人がいるから彼はどんなに忙しくても、趣味や睡眠時間を削って書き続けてるんだよ。書き続けるって本当にすごいと思うの。加藤さんはアイドルだから、物理的にも、メンタル的にも難しい。専業作家でさえも一作目でもう燃え尽きた人はたくさんいたのに、それでも書き続けてるよ加藤さんは。加藤さんの本業はアイドルで、副業は作家ってよく言われるじゃん?私から見たら、アイドルも作家も本業なの。それくらい加藤さんはアイドル業にも、作家業にも魂を込めてやってるし、身を削ってやってるんだよ。だから加藤さん、自分はアイドルであり、小説家ってことをちゃんと認めてあげてほしい。
 クラウド読んで、「僕に関する票は全て無効にしてほしい。」この文を読んで本当に辛くて悲しい。もちろん、加藤さんは投票した人たち、そして自分の作品を否定してるわけじゃないってことはわかってる。ただ、なんでこうなったんだろってすごく悔しくて悲しい。ファンが勝手にやったことで、好きな人にあんな思いをさせてしまって、それに関して謝らせたことが申し訳なくて悲しかった。
 
「世の中には面白い本がたくさん」うん。それは知ってるよ、加藤さん私ちゃんと知ってるよ。でも加藤さんの本だって面白いと思うもん。あなたはちゃんと小説家だし、面白いものを世に出してるんだよ。加藤さん自分自身も言ってるじゃないですか?チュベローズで待ってるは自信作で面白いって。加藤さんの本は面白いよ。もし、賞を取る未来が加藤さんを待っていたら、私たちが騒がなくてもその日は勝手にやってくると信じてるよ。
だから、いつか、加藤シゲアキさんが胸張って、自分は小説家だって言える日が来るの楽しみにしてますよ。